• 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が重症化する病態
     コロナウイルス感染で肺炎を発症する人が約20%、肺炎罹患率は、喫煙者が非喫煙者の14倍という中国上海市の病院から報告があったという話はすでにしましたが、亡くなった人達は、肺炎で亡くなったわけではないという話をします。肺炎の重症化がきっかけでサイトカインストームが起こり、血管内凝固が亢進したという証拠が出てきました。 ドイツHamburg-Eppendorf大学医療センターより、COVID-19により死亡した患者12人のうち7人...
  • 新型コロナウイルス感染症と免疫抑制剤・ステロイド治療
    心臓移植を成功させるためには、他人の臓器に対する拒絶反応を抑制する免疫抑制剤を使用しなければなりません。免疫抑制剤を使用中の患者さんが新型コロナウイルス感染症に罹患しても重篤化しないという論文が発表されました。初期症状は健常人が感染した場合と変わらなかった上、次の段階の肺炎に進んだとしても、その後の経過は穏やかだったとのことです。少なくとも適度に免疫抑制することは、重篤化を予防するという免疫学的理...
  • 免疫学から見る新型コロナウイルス感染症の特徴2
    我々が学んできた免疫学は、病原体と戦ってきた歴史の中から生まれたものです。外から攻めて来た敵に対してだけでなく、自分自身の細胞が変質したものに対しても異物として認識し、防御しようとする機構が免疫の基本的意義です。 しかし、免疫学の発展により、免疫機構そのものが病気を生み、重症化させるということに気付きました。その結果、「過ぎたるはおやばざるが如し」です。強い相手とまともに戦えば自滅するリスクもあり...
  • 免疫学から見る新型コロナウイルス感染症の特徴1
    光中央診療所 院長の小幡純一です。 新型コロナウイルスに感染すると、重篤化する人たちがおられます。実態が徐々に明らかになってきました。リウマチ膠原病専門外来なので、大多数の患者さんが免疫抑制剤や生物学的製剤治療を受けています。しかし、誤った報道も多く、真のリスク管理の必要性を知ってももらうために情報発信したいと思います。感染しないための情報発信ではありません。感染症学は、病原体を敵視し、排除するこ...
  • ブログ始めました!
    はじめまして☆光中央診療所の副院長、上原真琴です。診療所から皆様に向けて、リアルタイムに情報を発信するべく、ブログを始めることにしました。院長と私、そして当院スタッフより患者さんにとって必要と思われる情報を伝えていきます。ブログでは、ザックバランに個人的な考えも含まれると思いますが、リウマチ医が日々考えていること、臨床や研究から学んだこと、インターネットからは得られないような内容をお伝えできればと...

プロフィール

hikarichuo

神奈川県川崎市にあるリウマチ膠原病クリニック「光中央診療所」のブログです。
関節リウマチ、膠原病(シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス、強皮症等)、更年期関節症等、体に痛みを来す疾患の鑑別を様々な視点から行い、それぞれの方に合わせた治療を行っています。
体の痛みで悩む方々の力になりたいと思っています。
クリニックについて詳細はホームページをご覧ください。
https://www.jrlaser-hikarichuo.com/