リウマチの変形予防に良い手の形

リウマチの代表的な手の変形に「尺側偏位」というものがあると以前ブログで書きました。手指が全体的に小指側に偏位していく変形のことです。
この変形を予防するために簡単で効果的な手の形をご紹介します。

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親指と人差し指で〇をつくる形です。この形をつくることで、手指全体が尺側に偏位することを防止できます。その仕組みは、「腱間結合」にあります。

手 腱間結合

手指と手指の間には腱間結合という線維性の橋渡し構造があるので、手指の動きには連動性があります。上の手の形をつくりながら人差し指以外の手指を尺側に傾けようとしても難しいことがわかると思います。

手指は普段の日常生活動作で傾きやすい方向に変形していきます。できるだけ尺側偏位の手の形を作らないことが重要です。歩いている時、座っている時、ぼ~っとしている時、常にこの形を無意識に作れるようになると、無意識下で変形予防ができます。当院のリウマチ体操にも取り入れた手の形です。
ぜひ日常に取り入れてみて下さい。

プロフィール

hikarichuo

神奈川県川崎市にあるリウマチ膠原病クリニック「光中央診療所」のブログです。
関節リウマチ、膠原病(シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス、強皮症等)、更年期関節症等、体に痛みを来す疾患の鑑別を様々な視点から行い、それぞれの方に合わせた治療を行っています。
体の痛みで悩む方々の力になりたいと思っています。
クリニックについて詳細はホームページをご覧ください。
https://www.jrlaser-hikarichuo.com/